バルコニーの手摺でお洒落に演出

バルコニーの手摺には機能性とデザイン性、安全性のすべてが求められます。 バルコニーを設けている家も最近は増えています。建物から張り出すようなバルコニーは洋風建築では基本ともいえるものです。バルコニーがあると住居に開放的な雰囲気生まれますし、手摺のデザインによっては、お洒落なイメージも与えてくれます。そのため、新築の際にバルコニーを設置する人も多いようです。

バルコニーの手摺を選ぶ重要なポイント

バルコニーのタイプには大きくわけて2種類あります。もっとも一般的な建物から突き出しているタイプ。もうひとつは上の階の屋根を利用しているタイプです。どちらにとっても共通しているのは手摺が非常に重要な役割を果たすということです。軽く考えてしまいがちですが、最も重要なポイントですので注意が必要です。 とくに建物から突き出しているタイプの場合、周りを手摺で囲む形になります。しっかりとしたバルコニーの手摺でなくては落下してしまう恐れがあります。

バルコニーの手摺次第でイメージが変わる

バルコニーの手摺がどんなデザインをしているかでバルコニー全体のイメージが決定づけられてしまいます。ですから、バルコニーの手摺はしっかりしたものを選びたいものです。 家庭における子供の不慮の事故として浴室やキッチンと並んで挙げられるのがバルコニーからの転落です。ちょっと目を離した隙に手摺から身を乗り出して、あるいは隙間から転落してしまう、といった事態が多く報告されています。また、マンションのベランダでも同様の事故が起きています。

バルコニーの手摺の基準と決まり

そのため、建築基準法ではバルコニーの手摺に関して一定の決まりが設けられています。その内容を簡単に記すと、 「屋上広場または2階以上の階にあるバルコニーの周囲には、1.1m以上の手摺壁、柵、または金網を設けなければならない」 というものです。 これを遵守するのはもちろんですが、1.1mという基準にも状況にあわせてさまざまなパターンがあります。 まず、手摺に足がかりがない場合は、床からの高さということになります。足がかりがある場合は、足がかりの高さが30cm以上65cm未満の場合は足がかりを除いた手摺の長さが80cm以上。足がかりが30cm以下の場合は床からの高さが1.1m以上、となります。 バルコニーの手摺でもうひとつ問題になるのが手摺と手摺の間です。あまり感覚があると小さい子供の体がすり抜けてしまいます。一応の基準として11cm以下という決まりが設けられています。 このように、バルコニーの手摺は安全面においてさまざまな決まりが設けられています。それだけ危険性が高いということです。しかしそれでも事故が多発しているということは基準を守るだけでは足りない、ということでもあります。小さい子供がいる家庭の場合、よく目を光らせるだけではなく、身を乗り出したり、柵をすり抜けようとするような危険な行為をしないよう、日ごろからよく言い聞かせておく必要があるでしょう。

バルコニーの手摺