クールビズの服装の傾向

クールビズの服装は、一言でいえば風通しの良い服装ですが、以前に比べるとノーネクタイノージャケットと言うクールビズの服装から、やはりスーツとネクタイのスタイルに揺り戻しがあるようで、真夏でもネクタイとスーツがどうしても対外的に必要なようです。 クールビズの服売り場でも、その傾向が顕著だそうです。とはいうものの、やはり暑い夏を凌ぎたい方に注目なのが、ワイシャツや靴。こういったところにも気を遣って、ファッションセンス良く着こなして行くのが時流のクールビズとなっているようです。 クールビズの服装は、地球温暖化を防止するため企業などでの室内温度を28度に保ち、ネクタイとスーツの上着を取って少しでも過ごしやすいようにと政府の旗振りで始まりました。クールビズという言葉も、商慣習や企業間でのドレスコードの前では、有名無実になってしまうのかと思いきや、ハイテクにものを言わせたクールビズの服装がいろいろ提案されています。 クールビズのスタイルと言うよりは、素材革命と言ったほうが適切で、スーツの素材などを従来のものより風通りの良いように改良されたものが開発されて、製品化され販売はされるようになっています。一種のナノテクノロジーとでも言うべきもので、生地の織り目をミクロ単位で風通しをよくするために広げたもので、風通しが良いだけでなく、軽量化も果たした優れものです。各スーツメーカーでは、さらに縫製などに工夫して、通風性をアップさせた独自の機能を持ったクールビズの服を発売しています。

クールビズの服装には靴等の足下にも波及

クールビズの服装というのはスーツばかりでなく、ネクタイやワイシャツもクールビズ対応の製品が発売されるようになりましたが、意外と盲点なのが足元で、靴や靴下と言った足回りのクールビズ対応製品と言うのも販売されています。靴の場合、どうしても汗で蒸れがちですが、最近は汗を掻く基となる熱気を逃がす構造を採用しています。また、靴下ではメッシュが主流ですが、放熱を考えた構造を検討している様子が垣間見られます。クールビズの服装をトータルで考えれば、足元から頭の天辺まで、考慮されなければなりませんが、その徹底振りは年々加速しているようです。 ただそうしたクールビズの服装として新製品が開発されるのは結構なことですが、そうした新製品が往々にして合成繊維で出来ているので、化石燃料を原料として、またエネルギーも化石燃料を使用しますから、クールビズの目的である地球温暖化防止にとっては、如何のものかと考えてしまいます。またリサイクルと言う意味では、合成繊維では再生が難しく、リサイクルの面でも問題があると言えます。やはりクールビズという企業のオフィスの室温管理のことだけ行っていたのでは、大局の問題を見失ってしまうと言えます。 その意味では、ハイテックに便り科学力で、クールビズの服装を開発すると言うのも本末転倒で、まずエネルギーを使わない素材を元にして、新素材の開発を行うのがクールビズの目的に沿ったやり方といえるでしょう。